それは、JR品川駅構内のレストラン「けやき」で生まれた、ただの
酔っ払いの戯言だったような気がする。
丁度その頃、生谷(kiya)と加納の所属していたサークルで、生谷はベタ甘いシリアスを書いていた。
話はそこから始まり、作者であったはずの生谷が大して口を出す間もなく、
瞬く間にこの姉弟の設定は出来上がってしまったのだった。
しかし、まさか、その設定を使う日がこようとは・・・。
ただ、戯れに作った自己パロディーの筈だったのに・・・。
安易に、面白い設定を作ってはいけない。
追っかけ少年を生み出したのは、純粋に加納。
後領主様の性格は、玲さんにリクエスト戴いたものである。
「彼らの出没する場所」は・・・
広大な砂漠の周囲に点在する、オアシス都市が主。
その砂漠は、戦神でもある紅い女神に護られた、厳しいが穏やかな地域。
女神はその気候同様、厳しくも慈悲深いといわれ、砂漠の民には慕われている。
その女神には、かつて有名な吟遊詩人の恋人がいたと言われており、
神英伝という歌の中に謳われている。
戦う吟遊詩人とマッチョな踊り子も、その二人になぞられ、親しまれている。